正社員登用制度の内容と今後の課題

社会にはさまざまな仕事があって、働き方もアルバイトやパートなど人それぞれです。そういった社会の仕組みの中に企業が採用している物の一つに正社員登用制度と言うのがあります。この言葉はアルバイトの求人サイトなどで頻繁に見掛ける言葉ですが、実際にこの制度が何を意味しているのかについて詳しく知らない人も少なくありません。

正社員登用とは、その名の通りアルバイトやパートといった非正規雇用に当たる人達を正社員として契約する制度になります。この制度を利用することで学生がアルバイトとして仕事を始め長期間の勤務と実績を評価されて正社員として就職することも可能です。

どういった形で正社員契約を結べるかはそれぞれの企業の方針で若干異なります。人手不足で悩んでいる会社であれば本人にその意思があるかを確認して採用というケースも珍しくありません。

ある程度規模の大きい会社の場合では人事担当との面接や採用試験を受けることもあります。この時に心配されるのが試験の合否による雇用の継続です。バイトからの正社員登用の試験は新卒とは違って既に雇用契約を結んでいるため不合格になっても引き続きバイトとして働けるので心配はいりません。

正社員としての就職が難しいと言われている昨今、こういった制度は働く人間にとって助かります。しかし、この制度は企業側に義務付けられているわけではないので、実際に取り入れているのは全体の6割程度が実情です。雇用形態で働く意欲が変わってくるのは否めないことから、この制度を取り入れる企業を増やしていくことが今後の課題と言えます。